定期売却サービスとは?
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定期売却サービスとは保有している投資信託を
・一定日に
・一定金額
を自動的に売却してくれるというサービスです。
つまり、お小遣いのように毎月自動的に証券会社が指定した金額分を決済(=現金化)して受け取ることが出来るサービスです。
*定期売却サービスを提供していない証券会社もあります。
もちろん、毎月売り注文を出して現金化することも可能ですが、それを自動化してくれるサービスになります。
また一定金額というのも
・定額
・定率
から選べます。
定額
毎月10万円、毎月15万円というように指定した金額を自動的に売却してくれます。
定率
保有している投資信託の残高の〇%を毎月売却して現金化してくれます。残高の評価は日々変わりますので、毎月売却される金額は変わります。
定期売却サービスのイメージ
評価:3,000万円 利回り:5% 毎月15万円を切り崩した場合
3,000万円を毎月15万円切り崩す場合
■運用なし(利息がゼロ)
⇒16年8ケ月
(65歳から切り崩しを始めたら81歳)
↓
■5%で運用した
34年7ケ月
(65歳から切り崩しを始めたら99歳)
つまり、運用することで毎月15万円の切り崩しを18年間延長できるということです。
評価:3,000万円 利回り:5% 毎月20万円を切り崩した場合

3,000万円を毎月20万円切り崩す場合
■運用なし(利息がゼロ)
⇒12年6ケ月
(65歳から切り崩しを始めたら81歳)
↓
■5%で運用した
19年4ケ月
(65歳から切り崩しを始めたら99歳)
つまり、運用することで毎月15万円の切り崩しを7年間延長できるということです。
定期売却サービスの考え方
例えば老後資金のために投資信託で運用し続けたとします。
その投資信託を「年金の上乗せで使いたい」と言っても、1年間で全てを使うわけではないと思います。
人生100年時代と言われる中で、むしろ年金生活が始まってからも人生が長く続きます。
現役時代にNISA口座で運用してきたお金を、65歳から年金生活が始まったからと言って、
保有している投資信託を全部売却
↓
売却した資金を銀行に移す
↓
毎月銀行から生活費を引き出す
という方法もありますが、長い老後生活の中で銀行に預けっ放しになってしまいます。
切り崩していない資金も、その期間も運用できるというのが定期売却サービスの最大のメリットです。
そもそもですが、このサービスは投資信託が対象です。個別株や個別債券では使えません。
個別銘柄は最低取引単価が決まっているので、毎月10万円を定期的に売却するなどが難しいからです。
定期売却サービスのデメリット
良いことづくめのサービスのように見えますが、デメリットもあります。
運用が悪くなってしまった結果、銀行に預けて切り崩した方が良かったという可能性もあります。あくまでも運用なので自己責任です。
ただリスクを軽減する方法の1つとして言えることは長く保有することです。一時的に評価が下がっても、長く保有することで回復するチャンスを待つことが出来るからです。
そのためにも過去の運用実績などを参考に過大に定期売却額を設定しないように気を付けることが重要です。
例えば、保有しているファンドの過去の実績が「7%位で運用できている」ということでしたら、毎月の定期売却の金額を5%以内に抑えるなどです。
そうすることで切り崩し期間を延ばすことができるので、期間が延びれば仮に運用が悪化しても回復できる期間的な余裕ができるのでリスクを軽減することが出来ます。
ちなみに「将来の年金の上乗せを○○万円位は投資信託の定期売却でまかないたい」という希望があったら、
「〇〇年間、月々〇〇円積み立てれば、希望の定期売却ができるであろう」
という計画を立てることも出来ます。
定期売却サービスの活用法
この定期売却サービスは色々な場面で使うことが考えられます。
老後生活
最も多くの人に該当する使い道だと思います。
現役中に投資信託で老後資金を目的に運用したとします。その投資信託を老後生活に入った時に年金の上乗せのために定期売却サービスを活用して、必要な分だけ切り崩す活用方法です。
住宅の頭金の代わり
住宅ローンをこれから組む人にとって「頭金は入れたほうがいい?」と悩む人は多いと思います。
頭金を入れれば住宅ローンで借りる金額は少なくなるので、毎月の返済額は減ります。
そこで定期売却サービスを活用する方法があります。
頭金に入れる余力の資金があったら頭金に入れず、投資信託を買い、それを定期売却を設定します。定期売却して得たお金を、毎月の住宅ローンの支払いに充当する方法です。
選ぶ投資信託次第では頭金を入れて借入額を減らすより、実質の支払額を減らすことができます。
積立投信
例えばNISAで買える上限の1,800円の資金が手元にあるとします。
ただルール上NISAで買える年間の上限は360万円です。そのため1,800万円の上限に達するには最短で5年間かかります。そこで1,800万円を毎月30万円を定期売却してそのお金をNISAの積立設定に充当してく方法です。
<ミエール製作者より>
NISAで何を買うかも大事ですが、増えたお金をどうやって使うかも重要です。
ネット上では「こういった投資信託がいい」という情報はたくさんありますが、それをどうやって使うかまではあまり書かれていません。
定期売却サービスは増えたお金をどう使うのか、出口の使い方として有効なサービスです。
また「具体的な投資信託で、過去の実績からどの位切り崩しても大丈夫かな?」と気になる人もいると思います。
ミエール製作者に相談して頂ければ実際にある投資信託で過去の実績を元にシミュレーションすることも可能です。気になる人は気軽にミエール製作者までご相談下さい。
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